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mychemicalromance

『このアルバムの一番のメッセージは、“日々大切に生きる”ってことなんだ。』
By レイ・トロ

『ザ・ブラック・パレード』。彼らの最高傑作と呼び名の高いこのアルバムがどのように誕生したのか?そこにはどんなメッセージが込められているのか?ギターのレイ・トロとベースのマイキー・ウェイにその秘話を語ってもらった。

今回のアルバム『ザ・ブラック・パレード』について、私の2006年のベスト・アルバムにもなるぐらいのスケールの大きい作品だと思うんだけど、

マイキー:イェイ!(拍手)
レイ:わおー有り難う。(拍手)うれしいな!(ハイ・ファイブをしながら)。

これが出来上がった時の気持ちはどんなものだったの?

レイ:完成した時は、“夢に見たアルバムを作れたんだ”と思ったよ。ぼくらがいつも試したいと思っていた事を全部やった。あらゆる手を尽くしたんだ。前回よりもいいアルバムにしようとして、一生懸命自分たちを駆り立てたよ。そしてソングライターとしても、プレイヤーとしても、友達としても、バンドとしても、より上を目指したんだ。大きな志を抱いて、自分たちの限界までがんばった。そう、みんなのことをすごく誇りに思っているよ。

( L to R )マイキー・ウェイ、レイ・トロ

( L to R )マイキー・ウェイ、レイ・トロ


これまでのマイケミの曲もアルバムも大好きだけど、正直言って、まさかこの段階にこんなに早く“コレ”が来るとは思ってもいなかった。このコンセプトはいつ頃から自分たちの中で考えられていたの?

レイ:ぼくたちもこんなに早く到達出来るとは思ってなかったよ(笑)。この構想は‥、確か2005年の終わり近くに曲を書き始めたと思う。ツアーバスの後ろにスタジオを作って、ジャムをする時でも、曲作りする時でも、ライブのセットを練習する時でも、後ろに行ってやっていた。そうしてプレイしながら何曲か出来たんだ。「アイ・ドント・ラヴ・ユー」や「デッド!」も最初の方に作られた曲だった。他の曲も作ったよ、「カット」は作らなかったけどね。そして2006年1月から本格的にアルバムの曲作りに入ったんだ。その時すでに最初から曲が壮大で並外れたサウンドを持っていたんだよ。すごく面白くてスペシャルなものに取りかかっていることがわかっていたから、1曲1曲、前よりも上をいく曲を目指し、クリエイティブな面で次の段階に進もうとした。まあ全部合わせて曲作りに1年くらいかけたと思うよ。それだけ気持ちの入ったアルバムなんだ。今回の作品は特にどの曲が気に入ってくれた?

うーん、アルバムごといいので私は全体を通して聴く方が多いけど、特に「アイ・ドント・ラヴ・ユー」が大好きで毎日1回は聴いてしまう。すごく落ち着くし、気持ちがなんていうのかな、ラクになる。あとは「ウェルカム・ザ・ブラック・パレード」と「キャンサー」。「フェイマス・ラスト・ワーズ」で解放されると言う方がいいのかも(笑)。1曲1曲に物語がある様に感じるし、アルバム全体での物語もあるような気がするし。このアルバムの曲順を決める時には何かストーリーがあって決めたの?


 
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(C)Yuki Kuroyanagi

(C)Yuki Kuroyanagi

2007年、年明け早々、マイ・ケミカル・ロマンスが日本上陸!ジャパン・ツアーの初日をZEPP TOKYOで迎えた。しかし、ギターのフランク・イエロが急病で帰国せざるを得なくなってしまったが、急遽サポート・ギタリストを本国から呼び寄せた。(どうも夜中に寝ていた彼は電話でたたき起こされ、その日の一番早い便で日本まで飛び、成田からその足でZEPPのステージに立ったようだ)そのため、開演時間が21:30からに変更となったものの会場には多くのファンが押し寄せた。

ドアを開けてホールの中に入ると早くも熱気が伝わる。目の前のステージには黒い幕が掲げられており、そこには白文字で “The Black Parade” が丸いロゴのように書かれている。ギターのフランクが急遽帰国というハプニングがあったにも関わらず、ライブを続行してくれたのはすごく有り難かった。なぜなら、彼らの最高傑作のニュー・アルバム『ザ・ブラック・パレード』がどのように再現するのかを楽しみにしていたからだ。「早く観たい!」と会場のあちらこちらから聞こえてくる。うん、早く観たい。みんな同じ気持ちなんだ。そして、会場の明かりが静かに落とされ大歓声が巻き起こる。

「ジ・エンド」のイントロが流れ、その幕の“The Black Parade”の文字にスポットライトがあてられた。まるで「ようこそブラック・パレードへ!すべてのロック・ファンに捧ぐ」と出迎えてくれているようだ。そして、ジェラルドが歌い始める。メンバーの姿は見えなくても会場は歓喜で早くもボルテージがピークに。そして「デッド!」が始まるや幕はついに落とされそこにメンバーが。「すごい!すごい!」と口走っている私。飛び跳ねる観客、一緒に歌うファン。それぞれの思いがシンクロしている会場にメンバーもご機嫌だ。終わりの♪〜ララララーラ〜♪のコラースは早くも大合唱へ。

(C)Yuki Kuroyanagi

(C)Yuki Kuroyanagi

まだ2曲目なのにすでにヒート・アップ。「アリガトウ!トーキョー」と日本語で挨拶したジェラルド。「フランクが病気になってしまって‥、でもサポートギターのテッドが来てくれて‥」と今回のハプニングについて話した。そして、なんとここで「アイム・ノット・オーケイ」に突入。これは弾けるしかない。飛び跳ねながらも、いつもはフランクが歌うコラース部分を会場に来ているみんなが変わりに歌っているように思えた。もちろんキメの“Trust Me”も大丈夫。「ばっちりキメたよ!フランク」。ステージ上には、男プリッ!を上げたベースのマイキー(兄、ジェラルドにすごく似てきたなー)も、去年サマソニで来日する前に火傷の負傷をしたドラムのボブもパワー全開だし、ギターのレイもすごく楽しそう。そして、何よりサポートで頑張ってくれているテッド。あなたに「有り難う」と言いたい。会場は手拍子で始まった「セメタリー・ドライヴ」、ジェラルドの決めポーズばっちりの「ママ」へ進む。ピアノで静かに始まる「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」の頃には動かずとも汗が滴り落ちるぐらいの熱気が。とにかく暑い!まるでサウナにいるようだ。高々に拳を突き上げるジェラルドに会場のファンもジャンプと大合唱で答える。


 
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「ようこそブラック・パレードへ!すべてのロック・ファンに捧ぐ・・・」と題された、マイ・ケミカル・ロマンスの『ザ・ブラック・パレード』がいよいよリリースされる。いきなり呼吸器、心臓停止の無機質な音から刻まれるギター「ジ・エンド」から始まる今作は、大きく変化している彼らの今を最大に表現しているアルバムだ。この『ブラック・パレード』のテーマは”死”。「死はブラック・パレードの形をして迎えにくる」といった彼ららしいというか、ヴォーカルのジェラルドらしいコンセプトであり今まで以上に明確に物語とキャラクターが出来上がっている。今までも1作ごとに素晴らしいコンセプトで表現している彼らの世界がさらに大きく、深く、幻想的に、メロディックにそしてシニカルに聴く者をまるで芝居小屋にいるかのごとく体感させてくれる。そう、誰もが行き着く誰も知らないあの世の世界‥。その形ないものをマイケミ流に飲み込み、理解し独特の感性で伝えようとしている。それは、音楽という枠を超え1つのアートとなっていくのだ。サウンド面でも今作は勢いやパワーだけではなく、ピアノの旋律をうまく使い、今までとは違うスケールの大きさには参った!の一言。彼らの成長に驚きを隠せない。個人的に元々マイケミが大好きな私だったが、「クイーンのようなスケールの大きい作品を作れるバンドは、もうでてこないのか?」と思っていたところに衝撃をくれたのは言うまでもない。また、今作で、なぜマイケミがこんなに好きなのか?ということにも答えが出てきたように思える(笑)。「ようこそ!マイ・ケミカル・ロマンス劇場へ。」あなたの持てるだけの想像力を生かし、最後まで楽しんで下さい!

ザ・ブラック・パレード(初回限定盤) / マイ・ケミカル・ロマンス

発売日:
2006-12-06
定価:
¥ 1,980
レーベル:
ワーナーミュージック・ジャパン
JAN/EAN:
4943674068012
 
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  1. ジ・エンド
  2. デッド!
  3. ディス・イズ・ハウ・アイ・ディスアピア
  4. ザ・シャーペスト・ライヴズ
  5. ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード
  6. アイ・ドント・ラヴ・ユー
  7. ハウス・オブ・ウルヴズ
  8. キャンサー
  9. ママ
  10. スリープ
  11. ティーンエイジャーズ
  12. ディスエンチャンテッド
  13. フェイマス・ラスト・ワーズ
  14. ヘヴン・ヘルプ・アス