Whitney Houston @さいたまスーパーアリーナ -2010.02.11-

(C)hachi

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ステージ中央から登場したホイットニー。アリーナ席は総立ちで彼女を迎える。この日のドレスコードは“黒”。スパンコールのミニ・ドレスにロング・トレンチ・コートにブーツというゴージャスな出で立ちに会場は熱狂。「かっこいい!」その言葉がピッタリのホイットニー。4人の男性ダンサーを引き連れ一気にグルーヴはノリノリに。ガツーン!と一撃を喰らったかのようなオープニングに「おかえり、ホイットニー!」っと思わず発していた。少し低音のハスキーになった声がダンサンブルな楽曲とマッチしている。右に左に動き、手を大きく広げる姿は超クール!!しかし、そのホイットニーの動きが突如止まる。大歓声の中、歓喜極まるホイットニーの姿が・・。しばらく何も言えない状態だった。観客からは「ホイットニー!!」と叫ぶ声があちこちから。笑顔で観客を見渡し「ドウモアリガト!」と挨拶をした。私の隣の席に座る年配のカップルの男性がその姿を見て目頭を押さえていた。「 I Miss you… I Love You..」13年ぶりに日本に戻ってこれたこと、みんなの温かいサポートに何度も感謝し、その気持ちをなんと即興で歌にした。13年ぶりに出会えた友人のように温かく向かえる観客。みんなが楽しみしていたコンサートが今、目の前で繰り広げられている。そんな光景を目にすると、ホイットニーが完全復活した場面に遭遇できたことはとても貴重な事だと思えた。そして会場にいたスペシャルなゲストにKISS。そのKISSからまたパワーをもらったのか、「Say Yeah~~!」と観客と掛け合う場面も。ダンサーとの絡みや小刻みに刻むステップ、ノリノリのホイットニー。彼女の喜びが全身から溢れ出しそれがこちらにも伝わってくる。あまりの動きに、話しかける時には息が上がってしまっているのだが(それもご愛嬌)歌が始るとそれをまったく感じさせない天性の歌唱力にはやっぱり圧倒される。

場面は変わる。ハンチングを可愛くかぶりステージに現れたホイットニー。イスに腰掛け静かに語り出した。「デビューから25年という月日が流れ多くの歌を歌ってきたけど・・その頃の曲を覚えてくれてる?アハッ」と笑いかけ「85年に戻ってみましょう!」と言い歌いはじめたその曲は“すべてをあなたに”だった。そして、そこから次々と・・。ホイットニーの歌声に合わせ私の脳裏にはその頃のPVが重なり合う。ハスキーになったその声だが、高音のファルセットもちゃんと出ていた。確かに昔の歌い方ではない。高音のパートも思いっきり熱唱できていないし、声のハリも弱くなっている。でも、それがなんなんだ?この会場に来るまでに「大丈夫かな?あの曲とか歌えるのかな??」と思った自分が申し訳なく思えるほど彼女の熱唱は続いた。それがみんなにも伝わっている。1曲1曲、大切に一生懸命歌う姿がある。そう、今、目の前にいるのは間違いなくホイットニーなんだ。

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