The Used インタビュー -2010.01.16-

「『アートワーク』は自分たちの感覚にとても正直に向き合っている作品だと言える。」
by:クイン・オールマン

出会いには必ず“縁”があると言われる。それとタイミングも大切だと言われる。多くの素晴らしいバンドが存在する中、出会えない(ライブや取材とか)バンドも多く存在する。デビューから注目していたバンド、好きなバンドであっても何かのタイミングが合わず出会えないバンド、そのひとつがこのザ・ユーズドだった。しかし、縁があったのか?今回の来日でそのタイミングがマッチして念願の取材をすることに・・。聴きたいことはてんこ盛り。でも時間には限りがある。そして、東京公演の当日。その楽屋にてクイン・オールマン(G)とジェフ・ハワード(B)が待ってくれていた。ザ・ユーズドの真髄に少しでも触れてみようと思った。

さあ、待望のインタビューを始めたいと思うのですが(笑)、まずは新しいアルバム『アートワーク』について、このアルバムは原点回帰のザ・ユーズド・サウンドの作品とも言われているし、自分たちのサウンドを「gross pop」=グロテスクなポップ(ザ・ユーズドの美しくて忘れられないメロディという特徴は残しつつ、音楽的にはもっとダーティで”gross”(キモイ)感じ)と言っていますよね。で、このカヴァーのようにザ・ユーズド(以下、ユーズド)自身がこのアルバムを聴く日本のファンに注入したかったことは?

クイン・オールマン(以下、クイン):今回のアルバムは、今まで俺たちのまわりにいたマネージメントだったり、プロデューサーだったりという人たちを一切排除して、これまでに言われて来た「これはあり」とか「これはなし」とか「これをしろ、あれをしろ」という意見をすべてとっぱらって、自分たちが思うまま、やりたいままにやったんだ(笑)。そう、俺たちがやりたいと思っていた事をやって、それを存分に楽しみたいって。自分たちの音楽を作りたかったし、自分たちのアート作品として、みんなが気に入るかな、どうかなということを最初から気にせず、俺たちがいいと思うものを作りたい・・ってね。で、「このアルバムは俺たちが楽しんで作り上げた作品」ってことを注入したかったんだ。
ジェフ・ハワード(以下、ジェフ):これまでは、ある意味、周りの人たちに「これがアートだ」的な感じで、彼らが言うアドバイスを受け入れてもの作りをしなくてはならない部分が多くあったんだ。だけど今回は、自分たちがやりたいことを押し通してやったって感じだね。

なるほど・・。ある意味、いろいろなしがらみから解放されて、今のリアルなユーズドがこのアルバムでわかるということですよね。で、それをそのまま注入してみんなの反応をみてみようって感じかな・・

クイン:その通り!!
ジェフ:そう、これが今の俺たちなんだ。

確かにシングルカットされた“ブラッド・オン・マイ・ハンズ”とかを聴いても、今作はもちろんユーズドなんだけど、今までと違うユーズドがいますもんね。んー、何が違うのか?もちろんサウンドもそうですけど・・。これまで、ユーズドっていうとスクリーモとか、XX系とかのある種のカテゴリーが前に付いたり、今でもその第一人者的なポジションに置かれていたりしていて・・。それが今、とっぱわれてある意味解放された(笑)・・的な。私個人的には「ここまでこのシーンを引っ張って来てくれてありがとう。そして、本当にそのお役目ご苦労様でした。」的な思いがあります。それでいて今作はユーズドの中で一番好きなアルバムになりました・・(笑)。

クイン:Oh! Cool ! (親指を立てながら)
ジェフ:そう思ってくれたんだ。それはすごく嬉しいよ。

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