22-20s インタビュー -2010.05-
ブルーズも、確かに鳴ってはいる。しかしそれは、かつてそうだった主軸としての役割を果たすブルーズだけでなく、時には通奏低音のごとくアルバムをひそやかに繋ぐ役割に徹するかのように、ブルーズが「使われている」曲もある。つまりは、このバンドにとっては歴史を現在に鳴らすことが目的でないことが、わかりやすくついに明らかになったわけだ。英国の若き白人男性たちによるブルーズ・バンドとして話題になりつつ、1枚のアルバムを残し22‐20sが解散したのは約4年半前のこと。「ブルーズ」にカテゴライズされすぎ、意にそぐわぬほど中高年齢層の前でのライヴを繰り返させられたりと、解散を表明する直前の彼らは、自分たちにとってのブルーズはこれではない、という想いとともに疲れ切っていた。
取材に答えてくれたマーティン・トリンブル(Vo&G)によれば、疲れと絶望をいやしたバンドはごく自然に、再結成への道を歩んだようだ。ブルーズから離れようと思った時期もあったが、幼いころから親しみ憧れ、そこに自由な思考と伸びやかな感情の発露を感じた彼らにとっては、最終的に導かれるかのように、ブルーズ的な曲へと戻っていったことは興味深い。新メンバーとしてギタリストを加え、胸をかきむしるようなミドル・テンポの曲など曲調もより多彩になり、そして全員の演奏が怒りから慈しみまで幅広い感情を体現している。ようやく20代半ばになったばかりの4人が作った『シェイク/シヴァ/モウン』を前に、この才能が消えずして良かったと心から感謝せずにはいられない。今年のフジ・ロックでの来日も決定、あのプレイを伝説のままにしておく手はない。目撃せよ。
インタヴュー:妹沢奈美

−具体的に、どの段階でどういうきっかけで、このメンバーで一緒に再び音楽をやろう、というモードになったんでしょう。
マーティン:(解散してからも)グレン(・バータップ:B)とはずっと連絡を取り合っていたよ、昔からの親友だからさ。バンドが解散してからもオレはギターでチョコチョコ曲作りを続けていて、グレンと二人でイギリスに戻り、いくつかの曲のレコーディングをしてみた。その時の原形は、今作にも入っている。先を見据えてというよりは、やりたいからやったんだけどね。真面目に取り組んでいたというよりは、楽しんでた。その後もまたイギリスに戻ってきたときに、元のマネージメントが所有しているスタジオを使わせてもらってジェームス(・アーヴィング:Dr)に声をかけてみたんだ。仲たがいしたわけじゃなかったし。それで来てもらい、新曲をいくつか演奏したらかなり良くて、まあそこから始まった感じだ。ジェームスは当時、別のバンドに入っていたからそっちも続けながらオレたちとも時々演奏しているうちに全てがうまくはまって。クサイかもしれないけれど、活動休止していたのがウソのようだった。そんな感じで再結成したんだ。


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