MUSE インタビュー -2007.03.10-

クリス・ウォルステンホルム
-いつもミューズのアルバムを聴く時、ライブを観る時、いつも1曲目でやられてしまうのですが(笑)、曲順の選び方とかは?
クリス:おー、それはいいね(笑)。一般的な曲のリストを最初に一生懸命考えるんだけど、うーん、わからないね。時々、なぜ1曲目にその曲を選んだのかわからない時もある。要はフィーリングだと思うなー。特に選ぶプロセスというものはなく、3人がいいと感じたことやっているだけだね。特に今回は「テイク・ア・バウ」に関して言えば、あれはすごくいいオープニングになると思った。なぜなら今までにない曲で、壮大な構成をしているので、曲からのエネルギーがフツフツ感じられて、みんなの関心を長く引き付けられる曲だからね。最初の曲としてこれ以上ぴったりくるものがないと思うんだけど、どうかな?
-いやー「参りました!」って感じでしたよ(笑)。アルバムを聴いた時もそうでしたけど、生でライブで観た時は心が躍りましたね。聴いている側も自然にぐっーと盛り上がって来ますよ。特に出だしは手拍子しちゃいますよね。それも自然に。あの出だしの瞬間はたまらないですよ。
クリス:有難う!おれたちも何とも言えない気分になるし、気持ちが高ぶるんだ。本当にオープニングにもってこいの曲だよな。
-私の場合「この曲が大好き!」ってよりも、その時々によって好きな曲が変わるのですが、クリス自身ミューズの音楽の魅力をどう考えていますか?
クリス:うん、色々なエッセンスが詰まっているんだと思うね。曲を演奏する側の状態もあるだろうし、それを聴く側はそのムードによっても印象が変わってくるよね。このアルバムでは特に歌詞が特定のことを歌っているけど、それぞれ自分のこととして受け取れる。そういうオープンさ、解釈の自由があると思うんだ。例えば、「テイク・ア・バウ」をある人が聴けば、政治的なメッセージを受け取るかもしれない、こういう人が結構多いのも事実なんだけど。でも他の人が聴けばまったく違うかもしれない。だからオープンな歌詞を作るのもいいことだと思う。いろいろな感情を呼び起こすことができるからね。
-英語が全部わかるわけではないので、どうしても音から入ることになるのですが、音で捉えたイメージを後で歌詞を確認すると、違うことが時々あっても、大体合っているんですね。そういうのも聴いていてとても楽しいですね。
クリス:まったくその通りだと思うね。このアルバムで、例えば「ナイツ・オブ・サイドニア」や「シティ・オブ・デルージョン」など、特に「ナイツ・オブ・サイドニア」はヴォーカルが歌い始めるまで2分間の音楽だけど、みんなそれで基本的なイメージが湧くと思う。もちろんその時の気分など他の影響も受けるだろうけどね。だから、いつもそうではないかもしれないけど、音楽が1番に来るのは想像が色々出来ていいと思う。マットが歌詞を作る時、先に音が出来て、その音から得たイメージで書くから。だから、音のイメージと歌詞が合致すると思うね。

クリス・ウォルステンホルム
-この後、ウェンブリー・スタジアム。この場所はイギリスのバンドが目指すあこがれのスタジアムなのですが、そこに到達する今、デビューした時に考えていた到達点には到達できたのでしょうか?
クリス:ゴールはいつも変わると思うよ。音楽活動を始めたばかりの15、16歳頃、ゴールはとにかくどこでもいいからギグ(演奏)することだった。その頃は、ギグをすること自体難しかったからね。その後、自分の住んでいる町以外でギグすることがゴールになったりして、その時々によって変わって行ったよ。確かに思っていたよりも成功していると思う。特にどんな音楽をやって行くかに関してはね。おれたちらしい音楽が今やれている事は、すごく成功していること。もちろん、どこでやったか?とか何枚レコードが売れた?って事も大切だけど、おれたち3人が楽しく、新しい曲が次々と誕生している事が何よりも到達出来てる事だと思うなー。
-で、いよいよ新しくなったウェンブリー・スタジアムですよね。
クリス:そうだね。本国ではそれ以上の場所は望めないんだけどね(笑)。昔は、運がよければ、おれたちがよく聴いている若いバンドがやっているような1、2千人規模のライブをできるようになると思っていたね。それで頑張ってそのレベルは最初のアルバムでほぼ達成できた。それからは絶え間なく、段々と積み上げて行った。でも、そう容易でもなかった。それでもいろいろ達成してきたよ、思っていた以上にね。例えばグラストンベリー・フェスティバルやレディング&リーズ・フェスティバルでもメインを務めることができた。それらはおれが小さい頃よく行ったフェスで、おれの夢が全部実現して行ったんだ。特にレディングは、まるでタイムマシンに乗って10年前に戻ったみたいなんだけど、その当時大好きなバンドを観ながら「いつか、おれもあのステージでプレイするんだ!」と思って観ていたら、ちょうどその10年後にそこでプレイしたんだよ。その時の感激は言葉にできないくらいだったよ。


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